2013年3月22日金曜日

トランスフォーマー Generations Fall of Cybertron サウンドウェーブ。

本日のご紹介は、サウンドウェーブ特集4回目、Transformers Generations
Fall of Cybertronから、 SOUNDWAVEです。


サウンドウェーブ特集は次の手持ちの音波さんリストを紹介していく予定ではありますが、
取り敢えず順番通りではなく、今週末発売予定のトランスフォーマー ジェネレーションズ TG-13
サウンドウェーブの海外版をまずはご紹介します。

  • G1(アンコール版アンコール版サウンドブラスターCommemorative版)
  • トランスフォームJr.(サウンドウェーブ、サウンドブラスター)
  • 極小変形
  • ミュージックレーベル(サウンドウェーブ、サウンドブラスター)
  • ギャラクシーフォース(サウンドウェーブ、サウンドブラスター)
  • アニメイテッド(サウンドウェーブ、サウンドブラスター)
  • リベンジ(通常版、キャラホビ2009限定版)
  • ユナイテッド(WfC、海外版Generations)
  • ダークサイドムーン(デラックス、HA、CV)
  • シャッタードグラス(BOTCON版、e-HOBBY版)
  • Kre-O
  • プライム(AM、海外版RID)
  • Generations 2.0(FoC)
  • ビーストハンターズ
  • マスターピース
Transformers Generations Fall of Cybertronシリーズは、海外で発売されたゲーム、
Transformers: Fall of Cybertron(以下FoC)のゲーム内に登場したキャラクターを
元にしています。

FoCは、トランスフォーマープライムと同じ世界ということになっていて、
前作としてTransformers: War for Cybertron(以下WfC)というゲームもあります。
他にも、同じ世界のお話は、小説のTransformers: Exodus、Transformers: Exilesや、
コミックのRage of the Dinobotsなど、海外では結構あります。

サウンドウェーブは、WfCで出番が多かったためか、FoCではあまり出番がありませんでしたが
人気なだけあって、WfCでもFoCでもトイが発売されました。
ゲームでの姿はWfCとFoCでほぼ同じですが、WfCではデラックスクラス、FoCでは
ボイジャークラスと大型化され、さらにサウンドウェーブならではのギミックも追加されています。


それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージから。




左下のない、独特な形状のパッケージですね。
なんだかプラモのC面出しみたいな感じです。


底面には、mini-cons(カセットロン)たちが。
彼らは今回、データディスクに変形します。



正面と右側にかけて、音波さん一家が描かれています。
バズソーが仲間外れですが、サウンドブラスターのパッケージできっちり描かれています。


 Data disc figures eject and auto convert! ということで、レーザービークが付属することと、
変形したデータディスクをイジェクトすると自動で変形することが説明されています。

パッケージ裏のイラストと説明書では右手にブラスターを持っていますが、
製品ではオミットされてしまいました。
振動ブラスターなのかと思いきや、なぜかG1のコンボイ/optimusのイオンブラスターっぽい
造形ですし、オミットされた理由もとくになし。何だったんでしょうねw






キャラクターバイオ。
"SOUNDWAVE has spent centuries making himself indispensible  to the DECEPTICON cause. His body is packed with electronic communications gear. He is capable of teasing even the faintest transmission out of the microwave background, cracking the toughest quantum code, and jamming the most powerful signal. Together with his minions, he is one of the most effective weapons in the DECEPTICON arsenal."

indispensibleはおそらくindispensableのtypoです。
いつも通り、情報を攪乱したり、解読したり、妨害したりするのはお手の物のようですね。


説明書のイラストですが、同じように見えてサウンドブラスターとは違っています。






パッケージによると、communications truck modeだそうです。
データディスクのイジェクト機能のため、ゲームでの姿よりもだいぶずんぐりしたビークルに
なりましたが、細部のデザインはとてもよく似ています。


なお、変形手順的に、正しいフロントの状態は上の写真の、窓が斜めで爪のような部分が垂直に
なっているのが、正しい状態です。
パッケージ裏では、わりとよくある変形間違いで、窓も垂直になってしまっています。


ゲーム内でも、説明書通りが一番近いのですが、爪はもっと曲げたり、伸ばしたりも可能。
何となく好みで、いつも前に伸ばした状態にしていたため、基本的にこの状態で
写真を撮ってしまっています。



付属の武器を装備。
説明書にはweaponとして記載されていないので、エレクトリックランチャーなのかはよく分かず。



ビークル左上にあるイジェクトボタンを押すと、フロントがパカっと開きます。
内部は円筒状の溝に、円状の蓋があり、蓋とルーフ部分は背骨状の軸で繋がっていて
蓋を押すとルーフごと後ろに下がります。
開いたスペースに、付属のレーザーウェーブや、別売のデータディスクを収納し可能です。

イジェクトするときは、後ろに下がったルーフを前へ押すことで、中のデータディスクが押し出される
仕組みになっています。


それではサウンドウェーブ、トランスフォーム!


武器は外しておきます。まずはルーフを開いて、後ろに下げます。


足首と胴体のジョイントを外し、持ち上げて脚を伸ばします。
胴体と腰のジョイントを外し、腰を180度回転させて下げて立たせます。


 肘を伸ばしたら、前輪を後ろに。
肩と胴体のジョイントを外してガパっと開きます。


腕下げて、肩のパネルを畳み、手首を出します。


胸のパネルを胴体に密着させ、ルーフに繋る軸を途中で90度曲げ、ルーフも90度曲げます。


ルーフを押し込み、ルーフ根元と背中の軸をスライドさせて、背中に畳みます。


 武器を右肩に載せたら、完成! と言いたいところですが、脚のリアタイヤを回転し忘れていたので
回転して下げたら、変形完了ですw







ロボットモードでぐるっと。
非常にゴツゴツとして四角いボディですが、ゲーム内でもだいたいこんな感じでした。

G1サウンドウェーブを、車に変形するようにして今風にアレンジしました、といった感じの
とても格好良くて惚れ惚れするようなデザイン。
胴体が前後にちょっと長いですが、ギミックのことも考えればあまり気にならない範囲です。

ただ贅沢を言えば、前輪の処理がもうちょっと上手いことして欲しかった感じはします。
ゲーム内では前輪はロボット時も表を向くようになっていて、今回のものより小さくて設計も前な
WfC版では再現できていたので、ちょっともったいないかな、と思います。




 集光ギミックは結構光ってくれます。
集光ギミックのある音波さんって、あまり無いので結構貴重な存在です。



胸にはクリアパーツが。色はパープルで、裏のシルバー塗装されたモールドが透けて内部構造の
ように見えます。変形時の軸もデザインの一部のように見えていますね。


イジェクトボタンを押すと胸の前面パネルがパカっと下に開きます。
指で円形のパーツを押し込んであげると奥に下がっていき、開いたスペースにデータディスクを
入れられます。
こちらの内部や蓋の裏のモールドも手抜き無しです。


腕の構造は特殊ですが、あまりそうは見えないくらいにしっかりした造形の腕です。



背中はルーフの内側の見えない部分にゲーム内とよく似たモールドがあります。


脚は、WfC版よりも変形時にタイヤが回転するようになったので、よりゲームでの
デザインに近付いていますね。

可動とか。


首は横ロールのみで360度回転します。


肩は変形の都合もあって特殊な構造。
胴体と肩を繋ぐ部分で横方向への軸、その部分の肩側に前後方向への軸。
少し離れて、肩ブロックと上腕の境に横方向の軸、と3つの軸の複合関節になっています。

前後には360度回転。肩とタイヤが若干干渉しますが、少し広げるだけで簡単に避けられます。
左右には上腕との境で90度。
胴体との境で、右肩は武器に干渉するので20度で、合計110度くらい。
左肩は45度で、合計135度くらい開きます。



上腕の真ん中あたりで横ロール。360度回ります。
肘はラチェットが仕込まれた1軸の関節。ラチェットは22.5度ずつノッチが刻まれてます。
1軸ですが、軸がヒンジのように腕の内側にオフセットされているので180度曲げられます。

手首は変形用の軸と横方向へのロールの2軸。
変形用の軸は完全に収納するまでと、外側には写真右上くらいまで開きます。
横ロールは360度回りますが、手首を収納する方向に曲げすぎると上腕と干渉する部分も
出てきます。


腕の可動範囲はかなりのものなので、左肩のイジェクトボタンを押す動作も可能。
ちなみに、左手の人差し指だけ、イジェクトボタンを押すように少し開いた状態で造形されています。






胸のパネルの外側も、変形の都合で動きます。
胸のパネルと窓部分を繋ぐところで軸が2つ。上下にパタパタと動きます。
そして爪のような部分が窓と独立していて、90度ほど動きます。

ちなみに、この胸のパネル全体と、窓の外周は塗装です。
一見して成型色と見間違えるくらいに、胴体の成型色ととてもマッチしています。


股関節は前後と左右の2軸式。
写真では少し下がってしまっていますが、左右には片側95度くらいずつで190度くらい開きます。
前後は100度ぐらいずつ、200度くらい開きます。


太腿の下寄りにロール軸。360度回転可能です。
膝はラチェットが仕込まれた1軸の関節で、ノッチが15度刻み。
後ろには90度、前にも15度曲がります。


足首は、変形用の前後方向の軸のみで、後ろに180度回転しますが、前には動きません。
ですが、広めの面積と、かかとが少し狭まった形状のおかげで、脚を開いてもよく
接地してくれるため、安定性は高いです。


脚全体のバランスも良いので、片膝立ちもラクにできます。

胴体が大きいので腕組みとかはさすがにできませんが、全体的に非常に優秀な可動をしていて、
バランスも良く、とても動かしやすく立たせやすので、文句をつける部分がほとんどないほどです。
ボールジョイントも使用していないので、ポロリも無く、グリグリ動かしてもヘタれる心配も
あまり大きくありません。

強いて言えば首の上下可動と腰のロールが欲しいところですが、首はギミック的にスペースがなく、
腰も変形の都合で固定する部分ですので仕込めそうになく、可動とギミックと変形、全てを
兼ねてるので、コレが限界でしょう。
マスターピースくらいの価格になればまた別なのですがw




ちなみに、少しルーフは開いたままになりますが、肩の武器を外さずに変形することも可能です。





 WfCのサウンドウェーブと比較。 今回並べたのは海外版なので、正確にはTransformers Generations Cybertronian SOUNDWAVEです。

大きさがまるで違いますね。
ビークルのバランスはWfC版のほうが近いですが、細かいディティールでは、爪先が
見えちゃっていること以外はFoC版のほうがゲーム内に近いですね。
あとはタイヤに大きな穴が開いてしまってるのがちょっと残念ではあります。



武器を装備して。
コレも、左右から出ているWfC版のほうが近いような気もしないでもないですが、
どちらもゲーム中とは少し違うといったところです。





ロボットモードで比較。
大人と子供ほどの体格差がありますねw
デラックスクラスとボイジャークラスなので仕方ないですが。

ロボットモードでは、FoC版のほうがゲーム内に近いですね。
WfC版は少し線が細すぎる感じがします。
背中の処理は、WfCのほうが優秀です。ここはFoCのギミックの影響が大きいですが。
前輪もきちんと反転して背中の下に斜めについているのがWfCの良いところです。

脚のタイヤハウスが90度違っています。ここはFoCのほうがソレっぽい感じがしますね。

なお変形方法は細部は違えど、ほとんど同じ変形をします。



顔は少しG1ライクになりました。
ゲームに近いのはWfCですが、これはこれでアリな感じです。


胴体はFoC版のほうがイメージに近いです。
この箱っぽさがWfC/FoCのサウンドウェーブらしさですね。


腕もイメージに近いのはFoC版ですね。とは言え、WfC版も大きさを考えると
凄く頑張っていると思います。


腰は微妙ですが、WfC版のほうが近い印象です。変形や強度などの都合でFoC版は
面構成が省略せざるを得なかったんだと思いますが、ゲームではブロック状でWfCの腰を
もうすこし三角にしたような腰をしています。


脚はFoC版の圧勝ですね。
ここはサイズの違いがディティールの違いに現れています。
ルーフと足首を兼用しているWfCでは足首形状の再現に限界がある、というのもありますね。



背中はギミックの都合もあって、WfCの圧勝ですね。
WfCはもう少し背中といか胴体がゴツければ、雰囲気もそっくりになったんでしょうが、
さすがにビークルに収まる胴体サイズを考えると、デラックスクラスではこの大きさが
精一杯だったんでしょうねぇ。


ついでに、ユナイテッド版のUN-05 サウンドウェーブとも1枚だけ。
海外版と比べると塗装が圧倒的に豪華になっているので、WfC/FoCでのサイバートロニアンぽさ
が増していますね。


続いて、付属のレーザービークさん。




データディスクモード。
G1ではマイクロカセットテープの形に全てのカセットロンが変形していましたが、
FoC版ではこの短い円筒形のデータディスクに全てのmini-consが変形します。

また後日、別の記事でがっつりと比較しますが、表の模様は各キャラでパターンが
全て異なっています。


黒い部分中央の突起を押すと、バネの力でパシャッと一発変形。
このレーザービーク型はとくに気持ちいいくらいの一発変形をします。

黒い部分を押したことで、翼を留めていたツメが外れ、左右に広がり、
翼に抑えられていた尾翼が展開。尾翼に抑えられていた頭部が翼に繋った軸ごと展開、という順で
バネの力が解放されて瞬時に変形が完了します。





さすがに、データディスクに変形することもあって、ゲーム中には似ても似つかないコンドルモード。
ゲームでは、G1のような形状、とくにマスターピース版に酷似した、三角形の翼のコンドルに
変形します。まぁ、狙ってやったわけじゃないような気はしますがw


顔には目のモールドがありますが、塗装はされていません。
クチバシの上にはカメラっぽいモールドも。


胴体や裏になる部分にもびっしりモールドが彫られています。




胸には3枚のデータディスクが収納可能です。
別売りの、ランブルとラヴィッジを収納して...

音波「イジェークト!」

音波「......。」

手動で背中を押し込み全員一気にイジェクト。
割と力が必要な関係で、片手では難しく、両手だと上手くカメラに収められなかったので、
イジェクト後だけで。

変形が不発に終わることも結構ありますw




ラジカセモードの見立て変形。
ゲームでは、ラジカセモードが出てくるのですが、トイでは再現できないので、海外含め各所で
見立てラジカセモードが生まれました。海外ではboomboxモードと呼ばれていますね。
ウチではこんな感じになっています。


横と後ろはこんな感じです。

WfC版の開発時のお話が、ミリオン出版の「トランスフォーマー ジェネレーション 2011 vol.1」
という本の「トランスフォーマーユナイテッド対談」に載っていまして、以下に関係する辺りを
抜粋します。


ーーゲームとのタイアップは、どういった流れで進んだのでしょうか?
三宅「ほぼ同時進行です。同じスケッチから先方はポリゴンを起こし、僕たちはオモチャを開発するという。」
幸「資料が豊富なので開発はスムーズでした。参考用にデモ画面を見せてもらいましたが、新しいデモが完成するたびに絵が変わってるんですよ。最初と最後ではまったく違う絵になってましたね。」
三宅「最初に仕上がったのがバンブルビーで、こっちの図面とゲームのポリゴンがほぼ同時に完成したんですよ。ポリゴンを見て驚きましたからね。もちろん直せる部分は直しましたけど。」
幸「三宅がバンブルビーを作っているときに、ちょうど海外出張で最新版のデモ画面を見たんですよ。『バンブルビーの武器が違ってたよ』と教えたんですが。」
三宅「結局、あの武器は出てきませんでしたね(苦笑)。アメリカ版のゲームはラフスケッチ画を収録した特典映像があって、その中に使ってない武器がいっぱい描いてありました。あとメガトロンは少し後だったので大丈夫だったけど。」
幸「メガトロンの武器は特徴的ですからね。あとサウンドウェーブがまさかラジカセになるとは思わなかった。」
三宅「あの映像を見た後、蓮井さんが自分の机でサウンドウェーブを無理やりラジカセにしてましたよ。」
幸「もう少し情報が早ければ調整できたんですけどね。まぁ、これは毎回思うことですが。でもモノとして格好良くは仕上げたつもりです。」
三宅「映像も90 年代には見えないような質感をイメージしてたんですが、蓋を開けてみたら泥臭いアーミーっぽい絵でしたね。ここも分かっていれば調整したかったところではありますが。」
ーー商品を出すかどうかの割り振りはどう決められたんですか?
幸「ゲーム版の4体に関してはハスブロからのオーダーです。完成したゲームを実際にプレイすると、もっと出したかった気はします。」

ということで、今回のFoCは事前にラジカセモードになることはご存知のはずなので、
FoC版がボイジャークラスで発売! と聞いたときには、公式にラジカセモードも含んでくるかと
少し期待してしまいましたw
まぁ、ラジカセモードを入れる代わりに他の完成度が低くなる、とかになるよりはマシだったかなと
思います。

ミリオン出版の「トランスフォーマー ジェネレーション」シリーズは、読み応えもあって
インタビューなど参考になる記事もあるので、未見の方は一度見てみるのも良いんじゃないかと
思います。
まぁ、お値段もそれなりにしますので、本とトイどちらかと言えばトイを買ったほうが幸せになれる
と思いますがw



WfC版のboombox modeと並べて。
見たて変形なので、人それぞれで正解とかはありませんので、あくまでウチではこんな感じ、
というだけですので、再現性とかを言っても仕方ないところですが、boomboxっぽさは
WfC版のほうがソレっぽいですかねぇ。
足首を立てるのもソレはソレでなかなかだと思います。



 ルーフの赤いトコロは、ギミック発動時に力を入れやすくするレバー兼、銃座に見立てられた
モノだと思うので、何となくパワーローダーっぽい感じに。
腕をしまったほうがソレっぽいデスネ。

ウチには丁度いいサイズの人が居ませんでしたので、とくに乗組員は無しです。



そんなわけで、トランスフォーマー Generations Fall of Cybertron サウンドウェーブの
レビューでした。

日本国内でも今週3月23日に発売予定ということで、早いところではもうフラゲ組が出ている
みたいですが、とりあえず発売前に記事にしておきましたw

アイテム自体の出来は非常によく、最近のシリーズであったトランスフォーマープライムでの
ボイジャーサイズより、とてもしっかりした作りになっていて、ギミックも良くプレイバリューも高いと
僅かな欠点を補って余りある魅力にあふれています。

サウンドウェーブ好きだけではなく、全てのTFファンにオススメしたいくらいの出来だと思いますので
もし様子見をしているようであれば、前向きに検討してみてください。
マスターピースを除けば、今までで最高の音波さんだと思いますので。

それではまた。