2013年3月16日土曜日

トランスフォーマー アンコール 03 サウンドウェーブ。

10万ヒットということだから、ということでもないのですが
唐突にサウンドウェーブ特集でもしようかな、と。

と言いますのも、ここ最近マスターピースやジェネレーションズ、ビーストハンターズなど、
音波さんがいっぱい出ているにも関わらず、ウチでは取り上げていなかったものでw


音波さんは、私がG1当時、TFから離れる切っ掛けになり、
2年近く前にTFに戻ってくる切っ掛けにもなっているので、
いろいろと思い出深いこともあります。

サウンドウェーブはその人気の高さから、初代からいろいろな作品に登場していますが、
私の所持しているのは、次のものくらいです。


  • G1(アンコール版、Commemorative版)
  • トランスフォームJr.
  • 極小変形
  • ミュージックレーベル
  • ギャラクシーフォース
  • アニメイテッド
  • リベンジ(通常版、キャラホビ2009限定版)
  • ユナイテッド(WfC)
  • ダークサイドムーン(デラックス、HA、CV)
  • シャッタードグラス(BOTCON版、e-HOBBY版)
  • Kre-O
  • プライム
  • Generations 2.0(FoC)
  • ビーストハンターズ
  • マスターピース


所持していないものは、カセットプレイヤー、TFガム、アクションマスター、G2、マシーンウォーズ、ユニバース、タイタニウム、ビーストウォーズなど、まだまだあります。
他にも漏れているものがあるかも知れません。


あとは、それぞれのサウンドブラスターも、持っているものは一緒にご紹介していこうかな、と。


ちょっと押入の奥に入っていて、お猫樣が爆睡中で確実に起こしてしまうので今は
確認できないんですが、消しゴムはダイナザウラー撃破作戦ゲームを持っているので、
その中に音波さんがいたはず。デストロン軍団22セットと同じ物だったはず。

まぁそんなわけで、音波さん特集の1発目は、G1の復刻版である、
トランスフォーマー アンコール 03 デストロン/情報参謀 サウンドウェーブをご紹介します。


トランスフォーマー アンコール 21 デストロン/情報参謀 サウンドブラスターと
海外版の復刻商品、Commemorative版のサウンドウェーブもあるのですが、
ちょっと記事が長くなりすぎたので、分割して個別で。比較もそちらで行おうと思います。

当時品やトランスフォーマー コレクション版は残念ながら持っていないので、
その辺との比較はありません。

それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージから。




パッケージの左右は同じ図柄ですので、片面だけ撮ってあります。
G1当時のパッケージ風に表現されていて、懐しい気持ちになるパッケージですが、
当時品は国内版がランブル、海外版にはバズソーが付属し、ヘッドホンなども付属していたため、
箱の形や大きさ、配置などデザインは色々違います。

当時品のパッケージと比較したいところですが、残念ながら持っていませんので
その辺りは他のサイト樣にお任せしますw




サウンドウェーブとコンドルの組み合わせでの発売は、TFコレクション版も同じですが、
TFコレクション版は箱絵がG1のパッケージイラストの流用ではなかったので、この組み合わせでの
G1のパッケージイラストは初です。

内部がブリスターパックのようなPET素材になっているのも、当時品から大きく違う部分ですね。
当時は発泡スチロール全盛時代でした。
箱から出し入れするたびにキュッキュッと鳴っていたのが懐しいですねw



裏面の懐しいイラストにはサウンドウェーブさんとコンドルさんもちゃんといます。


この辺もなんだか懐かしいですね。
最近の海外のゲーム、Transformers Fall of Cybertronでは、サウンドウェーブを操作して
レーザービーク(和名コンドル)とランブル(和名フレンジー)をイジェクトし、指令を出す場面が
あったりして、サウンドウェーブの出番は少ないながらも結構満足できました。

初代アニメ、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」でも、第1話からイジェクトして
コンドルに情報収集させていましたね。






中箱。
外から見えるところに、サウンドウェーブとコンドルの本体、イラスト等で隠れる部分に小物、
と分かりやすい配置です。




説明書とユーザーシール、カード。
コンドルさんのカードは同梱されていません。
ちょっと残念ですが、アンコール 19 カセット大作戦vol.3に入っています。
ユーザーシールは元から貼ってあるシールではなく、別途ユーザーが好みで貼るもの。
貼らないほうがアニメに近かったりするので、私は貼っていません。



 説明書。なんとなく折り目で写真も4分割してみましたw
ご注意の「コンドルは、本物のテープレコーダーには入れないでください。」の一文が大好きです。

マイクロカセットという、通常のカセットテープ(コンパクトカセット)より小さい企画の
本物のカセットテープと同じ大きさなので、入れようと思えば入れられちゃうんですよねw
当時の子供はともかく、復刻版発売時にマイクロカセットを使える機器がどれだけ生きていて、
間違えて入れる子供の手の届くところにどれだけの数があったかは分かりませんが、
この文だけでノスタルジックな感じになれますねw







カセットレコーダー形態でぐるっと。

正面右下には、STEREO MICRO CASSETTE RECORDERの文字が。
なので、ようするにステカセですね。
ステカセで検索しても一向にステカセキングしか出てこないのですが、
7人の悪魔超人編が始まる第10巻の初版発行が1982年10月らしいので、サウンドウェーブの
前身のミクロチェンジシリーズ カセットマンのほうが先っぽいですね。

正面左下には、録音中、バッテリー残量の表示をするインジケーターと思われる、
REC/BATTの文字と、発光ダイオードっぽい模様。

正面下には、巻き戻し、早送り、再生、停止、録音と思われるボタンがありますが、
これらはダミーで押すことはできません。

ボタンとしてきちんと機能しているのは上部のイジェクトボタンだけで、
左右のボリュームスイッチと、HOLD ?っぽいスイッチも動きますが特に機能はありません。


あと、個人的に妙にツボなのが、正面上の左右にあるLRの表記。
確かに、当時のオーディオ機器にはLRの表記があるものが多いですが、
カセットレコーダーとして見るとLRが逆になってるんですよね。
サウンドウェーブ本人から見れば左足にL、右足にRで不自然でもなんでもないんですがw


 さて、ここまでの写真で、既に気付かれている方もいらっしゃるかと思いますが、
私の所持しているサウンドウェーブは、カセットデッキの蓋に貼られているデストロンマークの
シールが剥がれかかっています。

実はコレ、中古で購入したものでして、この角が折れ曲がった状態で、ユーザーシールに
貼りつけてありました。
おそらくマークが丁度中央に貼られていなかったので貼りなおそうと思ったが、爪か何かで
剥がしたので折れ曲がってしまった上に、粘着力が弱くてきちんと貼れなかったんじゃないかと
思います。

というのも、前述のパッケージの写真。
アレは未開封新品の写真なんですが、未開封状態でも分かりやすくズレてるんですね。
(中箱の写真から、中古品で撮っています。)

なので、元の所有者さんが貼り直そうとしたけど、隅が折れ曲がってしまい、粘着力も
無くなってるんだと思います。
デッキ蓋の窓にシールの糊がベッタリ付いてましたしw

当初、気付かず中古で購入した私は、このデストロンマークは大事だろうと思って、未開封新品を
追加で購入したのですが、それもズレていたので、予備として未開封のまま保存してありますw



さて、長らく放置してあった、剥れかかったデストロンマークですが、最近は
トランスフォーマープライムのアームズマイクロンシリーズで、デストロンマーク
(というかプライムではディセプティコンインシグニアですね)のシールの余剰があったので
新たに貼り直しました。

使用したのは、AM-24 サイラスブレークダウンのもの。
見てお分かりのように少し赤よりで色味が違いますが、大きさは全く同じでした。
アームズマイクロンシリーズの中でも、製品によってインシグニアの色味が違うので、
もっと丁度いい色味とサイズのものがあるかも知れません。
おそらくですが、ボイジャーサイズのディセプティコンに付属しているシールならサイズは
合いそうですね。

色味の違いは写真で見ると結構気になるのですが、むしろアニメでの色に近いので
実物だと個人的には気にならないので、とりあえずコレでいいかな、とw




背面にある乾電池ボックスは開閉可能で、中には単三電池を模した武器が収納されています。
この乾電池ボックスの蓋にはベルトループが設けられていて、コレも個人的に大好きです。

カセットレコーダーをベルトに着けるって、当時じゃないと出てこない発想ですよねw
むしろベルトループそのものが当時じゃないと、って気もしますがw



電池ボックスの中には、HasbroとTAKARAの商標が。
この辺りは手持ちの復刻サウンドウェーブ型は微妙に変化があるので、
当時品も違うのかも知れません。






 単三電池は武器に。
肩につける短い方がエレクトリックランチャー。
手に持つ長い方は、説明書だと波動ブラスターやらバッテリーカノンやらと表記が統一されて
いませんが、カードでは振動ブラスターガンとなっており、カードの表記が公式の名前です。
銀色のメッキのパーツはミサイルです。振動ブラスターガン部分と合わせて一つの武器なんじゃ、と
思わなくもないですがミサイルです。3つ付属します。スプリングギミックで上部の小さいスイッチを
押すと発射できます。

ちなみに海外ではrocket launcherとconcussion blasterという名称になっています。
ミサイルはrocketです。 rocket launcherではなくconcussion blasterからrocketが出ることにw




カセットデッキの蓋の右上にある、銀色のメッキのスイッチを押すと、バネの力でデッキの蓋が
開きます。
G1当時のものは、時期によって蓋の開く角度が違うのだとか。

中にはマイクロカセット形態のコンドルを収納可能。
もちろん、他のカセットロンも入ります。
アニメでは中からコンドル、ジャガー、フレンジー、と3体くらい一気にイジェクトしたりしていますが、
この製品では一枚しか入りません。この製品では。





そのコンドルのマイクロカセット形態でぐるっと。
A面と書いてあるので表側であろう、テープっぽいシールが貼られている側は、他にも
MICRO CASSETTE、METAL POSITION、MC60の文字があります。
(コンドルはパーツ分割の関係でシールが丁度欠けていて読めない部分もありますが、
他のカセットロンにも同じ文字が書かれています。)

最近発売されたマスターピースでモノ凄い進化をしましたが、この当時から小さくて長方形の
板状のものがコンドルになるという、かなり凄い変形をします。

それでは、まずコンドルからトランスフォーム!

 

まず脚を立てます。


裏返して、翼を広げます。


頭部ごと首を前に引っ張り出して、折り曲げます。


背中の左右に武器とジェットノズルの一体化したパーツを嵌めれば変形完了です。





 空中攻撃兵コンドル。
アニメでの活躍ぶりから、デストロン最強との呼び声も高いコンドルさん。
まぁ、やられるときはアッサリとやられるんですがねw

G1当時のものは、頭部に1本、前から後ろにスジのような突起があるものと、突起がなくて
デストロンマークが貼られているもの(今回同様のもの)があるそうです。

背中の2門の武器は、レーザーガン(海外: laser guns)というわりと普通な名称です。




さすがに、コンドルさんは可動もこのくらいです。
翼の開閉と、首の曲げ伸ばしくらい。
それでも、翼は軸が2ヶ所あるので、この時期のトイにしては結構表情がつけられます。


さて、サウンドウェーブさんもトランスフォームしてもらいましょう。


まずは胴体から脚を広げます。


さらに脚を下に曲げますが、このとき、左の写真のように、先に脚のジョイントを伸ばしておいた
ほうが、脚にダメージを与えにくくなるのでオススメです。

まぁ変形くらいで壊れるような製品ではありませんし、こんな手順を踏まなくてもそのまま
下に曲げるだけでテコの原理で勝手に下に伸びてくれるので、やる必要性のない手順なのですが。

このダイキャスト製の丸い棒を、わずかに狭い太腿の中で方向を変えることで、カッチリと
変形が可能になっているのですが、狭い部分を通っている間は、プラの弾性に頼って
押し広げながら変形しているので、多少の力が掛っているわけです。

なので、新品を最初に変形させるときなどに、ポロっと小さなプラスチックの欠片が落ちてきたり。

もちろん、G1当時の設計ですので子供がガシガシと触っても壊れる気配も見せない頑丈さで
とても肉厚なプラを使っているので、通常では問題ないのですが、何年、何十年と大事に遊ぶには
配慮してあげたほうが良い部分だと思います。

今、G1のサウンドウェーブのトイを購入される方は、おそらく長く所持される方が多いと思うので、
一応ということでw


脚を下に伸ばしたら90度回して正面に向け、足首を出して、立たせます。


そして、腕もテコの原理で勝手に伸びてくれますが、一応負荷がかからないように
先に後ろ側に伸ばしてあげると、元から長い製品寿命がさらに長くなるかも知れません。

腕と脚の、先に一旦伸ばしておく手順は、説明書にもありませんし、本来やる必要はありません。
梃子の原理で勝手に伸びます。
特に腕は、狭いところを押し広げてる訳でもなく、胴体の角が肩の内側に当って広げる
だけですので、無理をさせてる訳でもないので、気にしなくても問題ありません。


後ろに伸ばした腕を90度前に曲げたら、手を出して、頭を立てます。


 頭を前に回して、武器を付けたら変形完了です。





サウンドウェーブ、ロボットモード。

さすがに今見ると懐しいスタイルではありますが、発売当時で言えば傑作の出来です。
当時は、非変形でも肘が曲がるものは多くはなく、脚は固定か僅かに前後に動く程度、
といったものが多かったのですが、サウンドウェーブは凄く良く動きます。


こんな感じで自然にポーズも決まります。
これで変形もできるのですから、棒立ちが多かった当時としては紛れもない傑作です。

変形で使っていない腕の前後の振りと、肘関節のほうが可動の良さに大きく影響していますが、
変形で使っている軸も、結構役に立ったり。



可動は、首が横に360度。
変形の都合で上にも動きますが、丁度いい角度で固定は難しいです。

肩は、変形の都合での前後のスイングが、後ろに90度。
縦には360度回ります。横への可動はありません。

当時は肩が2軸化されている製品なんて存在していない時期でした。
そう考えると、変形の副次的なものとはいえ、肩が後ろにスイングするのは凄いことですねw

肘は90度可動。
これも当時は、肘なんて曲がればいいほうで、90度まで曲げられないモノもざらにありましたね。




股関節は、変形の都合で脚全体の横ロールが90度と脚の正面方向への90度の可動だけ可能。

だけ、と書きましたが、これも棒立ちで脚可動のない製品が多く、動いても左右が繋っていて
同時じゃないと動かない、とかが多い当時、ここまで動くのは奇跡的なことです。


膝は変形の都合で逆側に90度曲げられます。



逆側とはいえ、工夫次第で前屈っぽいポーズも可能になります。



 足首も変形の都合での折り畳みのみ。
収納する方向のみですので使いどころが難しいですがw



特に固定できる場所はないですが、肩や腕にコンドルさんを乗っけることは可能です。


以上、トランスフォーマー アンコール 03 デストロン/情報参謀 サウンドウェーブのレビューでした。

当時から絶大な人気を誇るサウンドウェーブですが、人気の由来はキャラクター性だけではなく、
トイの出来の良さも相俟ってのモノだったと思います。

現在の目で見れば、スタイルも可動も当時なりの域を出る物では有りませんが、
当時の目では、スタイル、可動、プレイバリュー、どれも桁外れでした。
いや冷静に考えれば、スタイルのみ、可動のみではサウンドウェーブより優れた製品もあったような
気もしないでもないですが、総合点ならダントツだったでしょう。そうに違いありませんw


それではまた。